道新幹線 全トンネル貫通

update 2012/3/27 13:39


 【北斗】北海道新幹線新青森―新函館(仮称)間の「新茂辺地トンネル」が貫通し、北斗市茂辺地の坑内で26日、貫通式が行われた。北海道側の新設区間約38キロで最後のトンネル貫通で、これで新設区間がすべて見通せることになった。

 新茂辺地トンネルは、既に貫通した渡島当別、幸連、札刈、泉沢、万太郎に次ぐ貫通で、北海道側のトンネル全6本が貫通した。総延長3345メートルは、渡島当別の8037メートルに次ぐ長さ。

 2007年11月に函館側(東工区)から掘削が始まり、11年8月には青森側(西工区)からも掘削が始まった。月平均100メートルのペースで順調に掘り進め、貫通にこぎつけた。今後は坑内の覆工コンクリート工事や、新幹線が走る盤を整備するなどして開業に備える。橋梁(きょうりょう)などの明かり工事も含め、西工区全体は13年3月の完成を予定している。

 式典には約190人が出席。鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の高瀬昭雄局長や永井正博渡島総合振興局長、高谷寿峰市長らが貫通点で握手を交わし、万歳三唱で貫通を喜び合ったほか、みこしで酒だるが運び込まれ、鏡開きも行った。

 永井局長が「新幹線開業に向け、渡島の食と観光をますます磨き上げ、PRしていくことが必要。地域の経済力アップに努力したい」とあいさつ。高谷市長が「開業に向け新たな一歩を踏み出した。駅舎は13年に工事着手できるのでは。新駅を核として北斗市、道南全体の発展につなげていかなければ」と話した。

 同機構によると、新青森―新函館間(約148キロ)の予算ベースの進捗(しんちょく)率は約50%(11年度末)。

提供 - 函館新聞社


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