春休み元気に遊ぶぞ! 福島っ子大沼到着
update 2012/3/26 12:18
【七飯】福島第一原発事故の影響が続く福島県内の子どもたちに春休みを過ごしてもらう事業「ふくしまキッズ春のプログラム」が25日、「大沼ふるさとの森自然学校」(町東大沼294、流山温泉)で始まった。大きな荷物を抱えた子どもたちをボランティアスタッフの学生らが笑顔で出迎え、早速、元気な声が響いた。道南を中心とした小旅行「フィールドトリップ」を事業の核に、31日まで滞在する。
道内外のNPO法人などで構成する「福島の子どもを守ろうプログラム実行委員会」(進士徹委員長)の主催。神奈川、長野、岐阜県でも開催し、大沼には、福島県内から8〜14歳の28人が到着、別事業として参加している東京や横浜からの子どもたち7人も合流した。
28日から2泊3日で行われるフィールドトリップは、JR北海道から提供を受けた道南や道央を周遊できる切符を使用し、子どもたちが旅行の計画を立て、江差や奥尻、ニセコなどに向かう。夏休みの事業では、舞台を全道各地に拡大して展開する予定で、春は試験的な意味合いを持つ。
この日は、午後5時すぎに函館駅に到着。同自然学校に移動後、地域の人から提供を受けた野菜や牛乳で学生らが調理したカレーライスが振る舞われた。二本松市の5年生、安田悠真君(11)は夏、冬に続いての参加で、「電車での旅が楽しみ。北海道は何回来ても楽しい」と話していた。
総括責任者の上田融さん(NPO法人ねおす理事)は「震災から1年がたち、原発事故は身体への影響だけではなく、生きる意欲など、教育的な意味合いや課題が深刻になっている。子どもたちにリフレッシュしてもらい、現実を率直にとらえる力をつける事業として、意義は高まっている」と話している。
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