ガソリン160円台に…08年以来の高値
update 2012/3/25 13:18
函館市内のガソリンスタンド(SS)のレギュラー1リットル価格が、フルサービスで160円台に突入した。函館市のデータによると、2008年10月以来(平均価格)の高値。今月12日時点では最高価格が158円、2月は147円だっただけに、急激に高騰している。
「ゴールデンウイークは家族一緒に車で旅行に行きたいと思っているけど、このまま値段が上がり続けたら遠出は難しいかな」。子ども2人を持つ、市内会社員の加藤知宏さん(33)はため息をつく。
ガソリンの高騰はイラン情勢の緊迫化に端を発しており、価格は今後も上がる恐れがあるという。フルSSの従業員は「元売りの仕切り値が上がっているから、小売りも上げざるを得ない。今はまだ常連さんに変わらず来てもらっているからそれほど深刻ではないが、今後の行方次第では不安もある」と話す。
価格の高騰は市民生活だけでなく多方面に及んでいる。市内の引っ越し運送業者は「正直厳しい。今は繁忙期だから利益が薄くても売り上げに影響していないが、春以降、繁忙期が終わると何らかの対策を考えていきたい」と不安を隠せない。
08年は原油高の影響を受け、8月に一時、最高価格190円台を記録。ガソリンのみならず家庭用灯油、軽油、プロパンガス、重油も高騰し、市民生活に深刻な影響を及ぼした。今月中旬に市がまとめた灯油(1gホームタンク用)の平均価格は、前月比4・73円高の97・64円を示している。
フルサービスのSSで給油をしていた市内北美原の主婦(42)は「外国の出来事だから私たちにはどうしようもない。SSはいつも同じところを利用しているが、170円台になるとセルフ給油や通勤手段も考えたほうがいいかもしれない」と話していた。
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