12年公示地価 渡島管内21年連続下落
update 2012/3/23 12:26
国土交通省は22日、2012年公示地価(1月1日現在)を発表した。渡島管内の1平方メートル当たりの平均地価(以下同)は4万2100円で21年連続の下落。平均下落率は4.3%で、前年より1.2ポイント縮小した。管内では唯一北斗市稲里150の1が横ばいで、残り87地点は地価が下がった。函館市の商業地は7万6000円で、下落率は5.2%。住宅地は4万5700円で、下落率は3.8%となった。
函館市の商業地は4年連続の下落。景気低迷や郊外大型店への顧客流出が響いた。1位は函館市本町32の13、ピア21の20万9000円。下落率は全道3位、全国でも3位の14.3%。本町中心部の中核店舗の閉店後、後継店の出店がない影響で、下げ幅が大きくなった。2位はJR函館駅前・大門地区の若松町20の1、和光デパートで12万8000円。下落率は12.3%で全道7位。
函館市の住宅地は14年連続の下落。西旭岡町(下落率9.3%)や高丘町(同7.2%)と郊外での落ち込みが目立った。
函館市周辺では、北斗市の住宅地が2万3200円、下落率は前年と同じ4.4%。合併前の旧上磯と旧大野を比較すると、旧上磯の下落率が高い。七飯町の住宅地は1万8100円、下落率3.9%で前年より1.1ポイント縮小した。七飯町の商業地は1万500円、下落率1.9%で3.4ポイント縮まった。
渡島の住宅地は3万3800円で13年連続で下がり、下落率は4.0%。商業地は6万4400円で21年連続のマイナス。下落率は5.3%。
桧山管内の平均地価は2万200円で12年連続で下がり、下落率は5.9%。桧山の住宅地は1万7500円で10年連続で下がり、下落率は5.7%。商業地は2万5700円で12年連続でダウン、下落率は6.3%。
渡島・桧山管内の下落率は総じて前年より縮小傾向。ただ、過疎化や高齢化に加え、地域経済の疲弊という構造は変わっていない。宅地需要に回復の兆しも見られない。
調査は渡島管内2市6町計88地点、桧山管内3町計9地点で行った。
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