函館大火慰霊法要
update 2012/3/22 12:52
死者2166人を出した函館大火から78年目を迎えた21日、函館市大森町33の函館大火慰霊堂で殉難者79回忌慰霊法要が執り行われた。大火経験者や市の消防署員など約70人が参列し、読経と焼香で犠牲者への冥福を祈った。
1934年3月21日、市内住吉町から出火。風速30b以上の激しい風に乗って瞬く間に火が燃え広がり、市内の約3分の1を焼き尽くした。
翌22日に鎮火したものの、22町を焼失、被害世帯は2万2667世帯に上った。慰霊堂には死者2166人のうち、679人の身元不明者を無縁仏として納骨しており、毎年同所で殉難者を慰霊している。
法要では市仏教会の僧侶18人が読経する中、参列者が焼香。目を閉じ、手を合わせながら念仏を唱え、犠牲者への思いと防災への心構えを改めて胸にしていた。
市内深堀町から参列した81歳の女性は「小さいときから父に函館大火は忘れてはいけないと言われ続けてきた。これからも拝み続けて、亡くなった方を供養していきたい。当時のことを知る人は少なくなってきているが、残された私たちで後世に伝えていきたい」と話していた。
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