函館バス、「浪漫號」本格運行へ

update 2012/3/20 12:32


 函館バス(函館市高盛町)は4月1日のダイヤ改正で、ボンネットバス「函館浪漫號(ろまんごう)」を本格的に運行することを決めた。定期運行で函館観光の目玉としたい考え。市電のハイカラ号に接続する便もあり、同社は「函館観光をより楽しんでほしい」と話している。

 函館浪漫号は1959年、いすゞ自動車製。四国などで送迎バスとして使われた後にイベント用に転用され、2007年に同社が取得した。排気量は6000cc、定員57人。塗装や窓枠など変更した部分はあるものの、エンジンや席などは製造当時のまま。車体の前部にエンジンを積んだ部分が突き出した形状が特徴で、車体から突き出す方向指示器など現在では使われなくなった装備もある。

 昨年の運行は9、10月の2カ月間だったが、ことしは4月14日〜10月31日までの観光シーズン中を通して月・木・金〜日曜日に運行する。経路は「函館駅前」から「五稜郭タワー」「五稜郭」の7カ所のバス停を巡回する1日6便。「五稜郭(信金前)」では市電ハイカラ号に4便が接続し、レトロな車両の乗り継ぎで函館観光を盛り上げる。区間内の料金(大人)は200円。



  今回の同社4月のダイヤ改正では、このほかに大きな変更はない。冬ダイヤから夏ダイヤに変わるのは、レクサ元町やトラピスチヌシャトルバス、ロープシャトル、北斗市循環バスの4系統。それぞれ運行間隔や運行日などを若干変更する。鹿部川汲と椴法華函館、鹿部海岸線の3系統では、各1便ずつを利用者の要望に合わせて時間変更。木古内松前線の往復1便ずつをJRとの接続時間に合わせて変える。

提供 - 函館新聞社


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