空きスペース 出店区画に WAKOビル

update 2012/3/19 12:59


 函館市若松町のWAKOビル2階の空きスペースを生かし、市民らの起業を後押しする計画が、同ビル関係者の間で進んでいる。5月から半年間出店ができる「チャレンジショップ事業」と名付け、今月末に希望者ら向けの説明会を開く。講師を務める「First FLASH(ファーストフラッシュ)」代表取締役の小林一輝さん(31)は「諦めず、何事にも挑戦する意志で参加してほしい」と期待している。

 事業は、同ビルを管理・運営するNAアーバンデベロップメント(布村隆二社長)が企画。同ビル1階に4月13日、東急ハンズ(東京)のフランチャイズ(FC)店が半年限定でオープンすることから、「JR函館駅前活性化のために連動できる事業を」と年明けから計画してきた。

 空き区画は全11区画で、1区画あたり25〜73平方b、3〜5万円の賃料を予定。説明会では衣料品や雑貨、日用品など出店を考えている希望者に限らず、起業や商売について学びたい人、夢に向かって挑戦する人らも参加できる。

 小林さんは2004年、はこだてティーエムオー(TMO)主催のチャレンジショップ事業に参加した。これがきっかけで同5月にアパレル店を開業、その後も飲食店など4店舗を市内外に開業させた。音楽とファッションを融合させた野外イベントを毎年夏に開く「函館黒船地域活性化協議会」会長も務める小林さん。起業実績に加え、同世代への発信力もあることから説明会講師に選ばれた。

 小林さんは「若者らにはやりたいことがあっても環境が整わずに諦める人が少なくない。起業のノウハウだけでなく、夢に挑戦することの大切さを伝えたい」と力を込め、布村社長(48)も「第2、第3の小林さんが生まれれば。興味がある人でも気軽に参加を」と呼び掛けている。

 説明会は31日正午から同ビル2階で実施。申し込み不要で希望者は直接会場へ。参加無料。問い合わせは同ビルTEL0138-23-1131。

提供 - 函館新聞社


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