127年間 母校よ ありがとう 本年度で休校する上ノ国・小砂子小学校 卒業生ら175人が思い出語る
update 2012/3/18 12:37
【上ノ国】児童数の減少を受け、本年度で休校する町立小砂子(ちいさご)小学校で17日、思い出を語る会(実行委主催)が開かれた。遠くは名古屋や東京から卒業生や関係者計175人が集い、「これからも古里を見守る存在であってほしい」と、愛されてきた母校への感謝を示した。
同小は1884(明治17)年に小砂子尋常小学校として開校。127年間、地域に根差した学校として親しまれ、最大63人の児童が在籍。卒業生は延べ667人に上る。
本年度は、この日卒業した斉藤真人君と古川翔創君の6年生2人が在籍。新年度の入学者はいないため、協議の末休校の措置を取り、学校施設は各種文化・スポーツ講座で利用するほか、防災拠点として活用する。
語る会は卒業式終了後に行われ、斉藤政人・実行委会長が「心の古里である母校の一年でも早い再開を期待し、この思いを若者に託したい」とあいさつ。工藤昇町長は「小砂子小は地区を団結させ、一人一人をつなぐ学校。思い出を語り、明日につなげてほしい」と述べた。
小川康二校長も30〜40代の漁業者が奮闘する様子を紹介し「漁業の復活が学校の再開につながるはず。若者の夢を地域で応援してほしい」と声を張った。参加者は旧友との再会を喜び、手づくりのそうめんや赤飯などを味わいながら、思い出話に笑顔を浮かべていた。
最後に全員で校歌を合唱。閉会のあいさつは代表で斉藤君が登壇。「地域との関わりの大切さを、大人になっても大事に生かしていきたい」と語り、大きな拍手を受けていた。
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