春の彼岸 雪にご用心…市内墓地 積雪40〜50センチ

update 2012/3/16 12:25


 今冬の記録的な大雪で、函館市内の墓地・墓園が深雪に埋まっている。例年3月中旬には各地ともほぼ雪解けが済んでいるが、今季はまだ40〜50センチの積雪状況。春の彼岸入り(17日)を前に、共同墓地などを管理する市土木部は「墓参にはしっかりとした防寒や除雪対策の準備を」と呼びかけている。

 旧4町村を除く市内で市が管理するのは共同墓地9カ所と東山墓園(東山町)の計10カ所。各地とも主要な道路や園路、駐車場などは除雪しているが、「人力にも限界があり、墓石を傷付けてしまう恐れがあるため、細い区画までは除雪ができない」(市緑化推進課)という。

 市内最大の東山墓園(約7300基)では、計6カ所の駐車場のほか、車が通れる主要な園路は16日までに除雪予定する予定。だが、園路から各墓石までは除雪が手付かずのところや、人が歩けるよう圧雪しただけの通路もあり、同課は「3月中旬でこれほどの積雪は近年にはない」という。

 住吉町共同墓地(約3700基)は例年、立待岬に向かう市道を一時的に開放しているが、今季はゲート前で車両通行止めとし、歩行者用の通路のみ確保する。船見町共同墓地(約2000基)は火葬場に通じる市道は車両も通行できるが、市道から墓石のある区画までは除雪していない。

 同課は「墓参する場合は例年にない積雪を想定したうえで、防寒靴など足元の準備や雪を取り除く除雪用具の準備を忘れずに」と注意を呼びかけている。問い合わせは同課TEL0138・21・3431。

提供 - 函館新聞社


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