ガソリン高騰150円台に
update 2012/3/14 12:23
函館市内のガソリン価格が急騰している。函館市がまとめた調査(12日現在)によると、レギュラー1リットルの平均価格は155.21円で、150円台に突入。前月と比べて13.70円値上がりした。価格は今後も上昇する恐れがあり、市民や事業者などからは悲痛な叫びが上がっている。
ガソリンの高騰は、イラン情勢の緊迫化に端を発する。原油価格は世界的に上昇しており、函館では2月中旬ごろから上がり始めた。12日現在の最高価格は158円、最低価格は147.80円で、いずれも前月比11円上昇している。
道南145のガソリンスタンド(SS)でつくる函館地方石油業協同組合は「今後の予想はつかないが、恐らく価格は上がるだろう。元売りの仕切り値が上がっているため、末端(SS)も上げざるを得なく、客にしわ寄せがいってしまう」と顔をしかめる。
また急激な高騰を受け、消費者は価格がやや高めのフルサービスからセルフのSSに流れ込んでいる。フルサービスなどを経営する池見石油店(豊川町10)は「お客さんは少しでも安いとこに行ってしまうので、フルのSSは厳しい。適正なマージンが取れないので、今は集中する車検整備などでやり過ごすしかない。一番心配なのは車の乗り控え」と懸念する。
イラン情勢を受けた価格高騰はガソリンのみならず、石油製品全般に及んでいる。市市民部が卸、小売を兼ねる15店、小売販売店の計30店に行った調査によると、家庭用灯油、軽油、プロパンガス、重油いずれも上昇している。
家庭用灯油(1リットルホームタンク用)の平均価格は、同比4.73円高い97.64円。軽油については同比12.28円上昇し、140.61円に達している。
市民も困惑の表情。市内会社員の高橋登さん(26)は「これ以上上がると生活に影響してくる。休日は車に乗らないようにして節約したい」と話している。
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