学校給食調理場に保冷食缶導入へ
update 2012/3/13 13:00
函館市は新年度から、市内の学校給食調理場に食べ物の温度管理をより徹底するための保冷食缶を導入する。昨年2月に岩見沢市で発生した学校給食の集団食中毒事件を受け、4〜6月に市内36カ所の調理場で点検を行った結果、すべての施設で何らかの「改善が必要」と指摘されたため。
点検は全道一斉に行い、函館では市教委と市立函館保健所が行った。その結果、前日に使用した食品の缶詰めが放置されていたり、器具を洗浄・消毒する設備の温度が不十分であることなどが指摘された。
市はこれを受け、保冷機能の足りない食缶やバットで運んでいたサラダ、あえ物、果物などの十分な温度管理が必要とされる食べ物の保管に対し、保冷食缶を導入。これまでは調理時間を工夫するなどして管理に努めていたが、より安全性を高めようと調理場のない小学22校、中学15校で取り入れることとした。
保冷食缶はステンレス製で外気の影響を受けづらい二重構造になっており、調理場のない学校への運搬時などで使用。保冷剤とセットで使うため、十分な温度管理が可能となる。
併せて保冷剤を保管するための冷凍冷蔵庫を追加で31台導入する予定。このほか、設備更新として老朽化した食器消毒保管庫も新たに数校で設置する。市はこれらの購入費として、3000万円の予算を盛り込んでいる。
市保健給食課の中村文信課長は「調理施設のない学校では、パンや米、牛乳などはメーカーから直接届けられていたが、調理が必要で温度管理が特に必要とされるものは今までぎりぎりに作って運んでいた。子どもの安全・安心を高めるために取り入れた」としている。
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