ユニバーサル映画祭、今年も震災復興応援
update 2012/3/13 13:00
手話通訳者や音声ガイドなどを設置して、障害の有無や年齢などにかかわらず、誰もが映画観賞を楽しめるイベント「北海道ユニバーサル上映映画祭」(同実行委主催)の今年の開催概要が、このほど決まった。7回目となる今回は東日本大震災で道南に避難した被災者を無料招待する他、被災地にゆかりのある作品も上映し、復興を応援する。
昨年は震災直後に行われた同映画祭七飯上映会で、防災や環境問題にかかわる作品を上映し、益金や来場者募金を義援金として被災地に送った。今年は被災地域の復興が道半ばの状況の中、引き続き応援する取り組みを決めた。
被災者の無料招待の方法などについては今後詳細を詰めていくが、「被災者の動向を把握している行政機関や県人会などと相談しながら進めたい」(同実行委)としている。
招待は、北斗市総合文化センターで開催する同映画祭(9月22、23日)と、同映画祭の七飯(6月2、3日・町文化センター)、函館(11月24、25日・市総合福祉センター)の両上映会としている。
七飯上映会では、震災後の福島県いわき市のフラガ―ルを追ったドキュメンタリー映画「がんばっぺフラガ―ル〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜」と、同市を舞台にした日本アカデミー賞最優秀賞作品の「フラガール」の2作品を上映する。
同映画祭では北大ショートフィルムプロジェクトのショート映画3作品や、ドキュメンタリー映画監督の小林茂さん作品「こどものそら」3部作などを上映するほか、小中高生を対象としたワークショップなどを行う。さらに函館上映会は、小林さんの作品を特集したプログラム編成を予定している。
この他、4月18日に道国際交流センターで特別企画上映会、8月上旬には市電に乗車して観賞する「市電シネマ」も行う。
実行委の島信一朗代表は「社会の在り方に真正面から向き合い、何が必要で、何が正しいかを発信する映画祭にしていきたい」と話している。
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