箱館奉行所の鬼瓦また破損

update 2012/3/13 12:59


 函館の観光名所として知られる箱館奉行所(沼崎孝男館長)に取り付けられている「鬼瓦」が、またも雪の影響で破損した。今回は昨年壊れた部分をくっつけた接着面から折れた形となったが、たび重なる“アクシデント”に関係者は頭を悩ませている。

 鬼瓦は全国でも数少ない職人によって1カ月以上かけて作られるもので、1枚10万円ほどかかるという。施設には大小20枚の鬼瓦を取りつけており、7日にも屋根の正面右にあった1枚が落雪により破損している。

 今回は10日に、職員が正面左の出口側に落ちている鬼瓦の欠片を発見。市教委によると、破損したのは昨年2月に壊れたもので、新しく取り換えず“様子見”として瓦用の接着剤でつけていた部分が折れ、地面に落ちたという。

 現在、市教委では2枚の鬼瓦を発注しており、雪解けを待って新しく付け替える予定。具体的な屋根の除雪対策は今後、検討していくという。市教委は「応急処置として補修していたものだから仕方がない。万全は期しているが、今年の雪には困っている」と頭を抱えている。

提供 - 函館新聞社


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