箱館奉行所の鬼瓦、落雪で破損
update 2012/3/9 13:04
函館の観光スポットとして人気の箱館奉行所(沼崎孝男館長)で、全国の数少ない職人によって作られる「鬼瓦」が7日、屋根の落雪により破損した。鬼瓦は昨年も落雪で1枚壊れており、市教委は対応を考えている。
落雪時、屋根には50a程度の雪が積もっており、6日から降った雨や暖気の影響で発生。施設の職員が地面に落ちていた瓦の破片を発見した。奉行所に取り付けられている大小20枚の鬼瓦のうち、破損したのは幅約35a、高さ22a程度のもので、屋根の正面左に取り付けられていた。
鬼瓦は1枚約10万円かかり、福井県の「鬼師」と呼ばれる職人が1カ月かけてつくる。昨年の破損後、予備用として1枚多めに発注しており、雪解けを待って補修する予定。また今年は一般的に使われる「軒瓦」や「桟瓦」も数枚落ちているという。
施設によると、観光客が出入りする玄関の屋根は丹念に除雪しているが、建物全体を支える幅約30bの屋根は危険性もあり除雪していないという。
市教委は「1枚のコストが高いため、取り替えればいいという問題ではない。来年の冬は積雪量を勘案し、工夫して除雪を行っていきたい」としている。
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