イオンなど七飯町峠下に出店打診

update 2012/3/8 12:09


 【七飯】七飯町の中宮安一町長は7日の定例町議会一般質問で、大手スーパーのイオン北海道(札幌、柴田祐司社長)から同町峠下地区での大型ショッピングセンター(SC)出店に関する打診があったことを正式に認めた。併せて、イオンとは別の1社からも大型商業施設建設の打診があるとしたほか、東京資本の製造業1社からも土地取得の意向が示されていることを明らかにした。同地域は1万平方メートル以上の店舗建設ができない規制があり、今後の動向が注目されている。

 イオン北海道は函館新聞の取材に対し、同町への出店打診を認め、「函館市に出店を断られた経緯があり、七飯町には何年も前から働きかけている。出店する場合、店舗面積は人口規模からみて2〜3万平方メートルが適当」と話している。

 中宮町長はこの日の町議会で、2015年度の北海道新幹線開業に向けた町の対策をただした牧野喜代志氏に対し、「報道で出たイオン以外にも、もう一つ話が来ている」と述べた上で、企業名は言及を避けた。また、峠下小学校周辺で製造業者が2万平方メートルの土地取得を希望し、「面積や位置などを企業側に提示している」とした。

 しかし、同地区は2007年に道が指定した準都市計画区域(819ヘクタール)に含まれている。3000平方メートル以上の開発行為を行う際に都市計画法の許可が必要な上、1万平方メートルを超える大規模集客施設の立地が制限されており、現時点では出店が困難な状況となっている。

 同町長は「大変厳しいハードルがかけられており、準都市計画区域を解除しなくてはならない。できる限り努力し、道に(指定解除を)お願いしたい」と述べ、大型SCの進出を歓迎する意向を示した。

 同社の函館圏出店構想に関しては、函館市の工藤寿樹市長が2月29日の市議会で「函館圏の都市構造に与える影響は大きい」と述べるなど、函館、北斗両市の警戒感が強い。中宮町長は取材に対し「道南の発展につながり、住民の選択肢も拡大すると考えるが、函館と北斗の理解が必要になる」としている。

提供 - 函館新聞社


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