市教委、小学校2校にアフタースクール開設
update 2012/3/4 10:11
函館市教委は新年度に、放課後の子どもたちの自主的な学習を支援する「アフタースクール」を市立小学校2校に設置する。教職員経験者らを配置し、子どもに学習習慣を身につけてもらい、学力向上に結び付けたい考え。市教委は「自宅の学習環境が整っていない子や問題が分からない場合に、助けてくれる人がいない子どもたちの手助けになれば」と話している。
アフタースクールは工藤寿樹市長が政策に盛り込む一方、市教委が2010年度に実施した学習意識調査で「家で勉強していても、問題が分からないとそのままにしておく」との回答が多数あったことを受け、放課後や長期休業中の自学自習をサポートする目的で設置する。
アフタースクールは週3回、毎回2時間程度を行い、小学校2校に2人ずつ、退職した教員や元校長・教頭といった人材を置く。子どもたちが自主的に勉強する際に質問に答えたり、分からない部分を個別に教えるなどの活動を予定しており、新年度予算案には関係経費87万円を計上している。
市は2010年から道退職校長会の協力を得て中島、深堀児童館で寺子屋を開くほか、富岡町1丁目町会では自主事業として寺子屋を開設。さらに市内各所で、元教員や大学生らがボランティアで子どもの学習支援組織を立ち上げるなど、子どもたちに勉強の楽しさを知ってもらう取り組みが広がっている。
実施校は現段階で未定。市教委はこれらの動向を踏まえ、近く各学校に意向調査を行って新年度の早い時期に実施校を決定する考え。「地域や学校からの要望、施設の状況のほか、すでに自主的な取り組みとして行っている地域とのバランスを考えた上で決定したい」としている。
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