春色重ねて艶やか 十二単着付け披露 小林豊子きもの学院

update 2012/3/4 10:11


 平安時代から伝わる十二単(じゅうにひとえ)の着付けを実演する「十二単着装披露」が3日、函館市本町の小林豊子きもの学院函館本校で開かれた。この日は「桃の節句」。春を感じさせるピンクや赤の衣が次々に重ねられていき、参加者は艶やかな着物姿に見とれていた。

 同校では毎年春と秋、日本の伝統的衣装に触れてもらおうと、公開講座として着装披露を行っている。この日は約20人が参加。同学院北海道学院長の信田豊愁さんが衣や着装について解説し、NPO法人日本時代衣裳文化保存会の古典宮島流衣紋会の3人が着付けをする衣紋者を務めた。

 十二単には平安朝のものと江戸時代のものがあり、この日は平安朝の装束で行われた。衣紋者は手をアイロンのように使い、衣のしわを伸ばしたりするなど、作法にのっとり約30分で整えた。信田さんはひもの使い方などを細かく説明し、「今日は約12キロの重さだが、苦しくないように着付けをしている」と話した。

 また、衣装を脱ぐ空蝉(うつせみ)や、人形に着せられた平安朝の白拍子水干姿(しらびょうしすいかんすがた)も紹介された。参加した市内の女性は「衣が重なってできた色目が美しく、日本だけの服装文化を楽しく学べた」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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