「ハルキ」が福島の幼稚園にジャングルジム寄贈

update 2012/3/1 10:17


 【森】製材会社「ハルキ」(町姫川、春木芳則社長)は道南スギを使ったジャングルジムを製作し、福島県内7カ所の幼稚園に寄贈する。福島第一原発事故の影響で、屋外での遊びが制限されている子どもたちへのプレゼントとして、13日から現地入りして設置を行う。春木社長(61)は「東日本大震災1年の節目に何かできればと考えていた。室内でも思い切り体を動かして、少しでも笑顔を見せてもらえたら」と話している。

 ジャングルジムは、同社商品企画課長で道認定の「木育マイスター」鈴木正樹さん(39)が自社の技術と道南スギを活用した木製遊具として考案。大きさは1・4メートル四方、高さ2・8メートルで、柱を登ったり、台座の上に座ることができる。

 昨年9月、東京都内の展示会で木育ブースを設けて、試作品を出品し、その後、町内の幼稚園に寄贈し、好評を得た。活用を模索する中で、屋外活動が制限されている同県内の幼稚園と交渉し、郡山市や福島市、南相馬市など7カ所の寄贈先を決めた。

 鈴木さんは「昨年、義援金活動も行ったが、木材を使った支援ができないかと考えていた。外での遊びができなくても、ジャングルジムは登ったり、飛び降りたりと体を動かしてもらえる」と話す。

 プレカット技術で加工した木材を住宅と同じ金物工法で組み立てるため、木製遊具としての強度は十分で、林産試験場からアドバイスを受けるなどして安全性を確認した。部品を組み替えて形状を変えることも可能で、拡張性も高く、商品化も検討している。鈴木さんは「スギ材の良さを知ってもらい、木のぬくもりを楽しんでもらいたい」と話している。

 また、同社は13〜15日に同県内で行う設置作業への協力も呼び掛けている。現地までの交通手段や宿泊など、すべて自己負担ができることが条件。問い合わせは同社TEL01374・2・2057。

提供 - 函館新聞社


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