市の除雪進まず…予算過去最多6億円突破へ
update 2012/2/28 11:25
函館市は職員、重機ともフル回転で除排雪に当たっているが、「降雪量の多さと低温続きのダブルパンチ」(市土木部)で作業は難航。予算も追加補正や予備費などを融通しても足りない状況で、最終的な経費は過去10年で最多となる6億円を突破するのは必至な情勢だ。
週末の降雪の影響で、陣川、東山、亀田中野町など北東部を中心に道路などの一部に1b近い高さの吹きだまりができ、「車が走れない」といった市への要請も寄せられた。
市は雪面を平らに削る「グレーダー」のほか、トラック除雪車やショベルカーなど除雪用の重機14台を所有しているが、「これだけの降雪を想定した体制がない」(土木部)のが実情。27日も早朝から市民の苦情が相次いだ。
市は昨年度から除雪業者に対し、重機の維持費や出動回数に応じて経費を補てんする「最低保証制度」を導入。本年度の委託業者数は昨年度より2社増の24社で、車両数も同46台増の341台だが、公共事業の削減で絶対数が減少傾向にあり、不足感は否めない。
市は定例市議会に本年度の除雪費4000万円を追加する補正予算案を提出。加えて「道路橋梁維持費」から8000万円、予備費から1億3000万円を充当する考えだったが、さらなる上積みは避けられそうにない。
過去10年での除雪費は昨年度の5億3500万円が最も多かったが、本年度は更新する公算が大きい。一方、少雪だった06年度は当初予算2億5000万円(旧市内分)に対し、消化額が8400万円と3分の1程度だったこともあり、土木部は「ピーク時に合わせて除雪体制を対敷くのは難しく、手持ちの中で努力するしかない」と頭を悩ませている。
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