LED街路灯 より普及へ
update 2012/2/26 13:01
水銀灯に比べ電気代が安く、耐用年数が長い発光ダイオード(LED)の設置を促そうと、函館市は新年度から、街路灯を管理する町会や商店街向けに補助金を引き上げる方針だ。予算案には水銀灯なども含めた設置補助金として前年度比約730万円増の3178万円を計上。町会などは「ありがたい。LEDのさらなる普及につながるのでは」と期待している。
補助額引き上げは全国的なLED普及を受けて決めた。灯部のみが2万5000円から9000円、灯部と支柱では6万4000円から1万2000円をそれぞれ上乗せする。
市市民課によると、市が電気代の8割を補助する街路灯は2万3181基あり、LEDはこのうち65基。予算案の設置補助金3178万円は823基分でそのほとんどが水銀灯などだが、新設のLEDは60基という。
東山町会(阿部岩男会長)は初めてLEDを4基導入した2009年以降、10年に18基、11年に30基を設置。電気代は水銀灯の1カ月約300円に対し、160円とほぼ半額。価格も徐々に値下がりしていることから、新年度以降も30基を設置する。
米田知明街灯管理部長は補助金引き上げについて「他の町会でも導入が進むのでは」とした上で「多くの町会が導入すれば、市の電気代補助金も結果的に大幅減になる。その余った額を古い街路灯の交換費用に転用できるのでは」とも指摘する。
美原町会(若松均会長)は昨年5月、省エネ効果や電気代抑制のため、町会館付近などに試験的に4基設けた。新年度も5基を設置する予定。横滝義美街灯部長は「電気料が減って助かっている。今後も積極的に設置したい」と前向きだ。
万代町商興会(北村千尋会長)は、新年度に市の補助を使って国道5号線沿いなどに初めてLED20基を設ける予定。担当の森野裕志さんは2年前、万代町会街灯部長として蛍光灯10基をLEDに交換した経験もあり、「商興会分だけでなく、町会の管理分もどんどん切り替えたい」と話す。
同課は「今後はLEDへの更新が増えるだろう。市としても各町会に案内を配布するなど呼び掛けていければ」としている。
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