小6全教科で道の平均超え…全国学力テスト函館市の結果
update 2012/2/24 11:46
函館市教育委員会は23日、小学6年生と中学3年生を対象に昨年9月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の函館市の結果概要や課題などを公表した。全体的な傾向は、小6は全ての教科で道の平均正答率を上回り、中3は道の平均正答率をやや下回った。小6が全教科で道平均を上回ったのは初めてで、改善の兆しがみられるという。
本年度、文部科学省は東日本大震災の影響で4月実施を延期。全国集計は見送ったが、道は国が配布した調査問題を活用して集計した。試験は昨年9月27日に行われ、同市は小学校、中学校の全ての学校が参加した。
全国学力テストは、国語と算数・数学それぞれでA(知識・技能を問う問題)、B(知識・技能を活用する問題)の2種類。また生活習慣や学習環境に関する学習状況調査も実施した。
市教委によると、函館の子どもに共通する課題として国語の場合は「国語辞典を利用して語句を調べる方法を理解すること」、算数の場合は「はかりの目盛りを読むこと」などを挙げている。一方、成果や改善が見られる点について、国語は「必要な情報を得るために新聞記事を効果的に読むこと」、算数は「整数、小数、分数の四則計算を行うこと」などを挙げ、各科目ごとにまとめている。
学習状況調査では、平均正答率が高い傾向を示した項目などをまとめ、「家で学校の授業の復習をよくしている」に関し、市教委教育指導課の永井貴之課長は「家庭学習が定着してきたという証拠。各校が家庭学習のてびきを家庭に配るなど、独自の取り組みがつながっている」と話す。改行 また、市の課題と思われる項目に「1日あたり2時間以上テレビゲームをしている。インターネットをしている」を挙げているが、永井課長は「以前は1日あたり3、4時間以上しているという傾向があったので、家庭での学習が増えたのでは」と分析。「子どもたちの学習を支える学校や地域、家庭の取り組みが前進している証し」と話している。
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