過熱水蒸気の加工技術学ぶ…函館産業・技術融合推進事業
update 2012/2/22 10:54
全国で開発された最先端の技術を、地元のものづくり企業に役立ててもらう「函館産業・技術融合推進事業」の技術講習会が21日、函館市桔梗町の道立工業技術センターで開かれた。瀬田興産化工(大阪府摂津市)の内堀義隆工場長が、過熱水蒸気を使った食品加工技術について説明したほか、イカやホッケなどを加熱調理して試食した。
函館市と函館地域産業振興財団の主催。同事業では新技術と地元企業ニーズのマッチングを図るため交流会、事業化検討会、技術講習会を開いていて、講習会は2010年11月に次いで2回目。この日は水産加工業者ら約30人が参加した。
内堀さんは、過熱水蒸気が食品加工や殺菌に効果があると強調。生産性向上・コスト削減で自社の利益に結びつくことや、お客に喜ばれる新商品の開発が実現できることを説明した。
実演ではパン、イカ、ホッケ、ホタテ、タラバガニを過熱水蒸気発生機で加熱調理して試食。内堀さんによると、熱源は電気で、高速に水蒸気を加熱できる「DPH(デュアルパックスヒーター)」という装置で温度を上げ、高温の水蒸気を吹きつけて調理する仕組み。価格は安いタイプで180万円、高いタイプで600万円という。
試食した小田島水産食品(弁天町)の小田島隆社長は「ホタテは磯の香りが残っていて、貝柱も弾力があって普通に焼いたものとは違う」と話していた。
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