認知症わかりやすく 介護劇で行動例紹介
update 2012/2/20 10:30
【北斗】劇や専門家の講演で知識を深める「北斗市認知症市民セミナー」が18日、市総合文化センターで開かれた。約160人が来場し、認知症の特徴や予防法、患者への対応を学んだ。
各種講座で認知症の理解、予防などの啓発に取り組む「北斗市キャラバンメイト・ネットワーク」(清水修一代表)と同市などの共催。開会で清水代表は「認知症の人が安心して暮らせるまちづくりを目指し、地域ぐるみで継続した協力をお願いしたい」とあいさつした。
介護劇は、同ネットワークメンバーがスーパーでの買い物を設定し、認知症の具体的な行動を紹介。物忘れや理解、判断力など生活する上で支障を来す様子を取り上げ、「症状を理解し、手助けすることが大事。患者の自尊心を傷つけず、家族と店側などの連携も必要、その中で患者本人ができることが増えてくるはず」と提言した。
講演では市立函館病院の丸尾泰則医療部長が、認知症の基礎知識を説明した。具体的な症状に、数秒前の記憶がない、作り話や言い訳をするなどを挙げ、「高齢化に伴い、認知症患者が増えている。身近なものとしてとらえ、周りの正しい理解が重要」と強調。認知症を防ぐために生活習慣病の予防と治療、定期的な運動などが効果的とし、「症状を治す決定的な薬などはないが、一時的な改善、認知機能の低下を遅らせることはできる」と訴えた。
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