大雪被害 北斗市内で公共施設損壊相次ぐ

update 2012/2/17 12:22


 【北斗】北斗市内では大雪の影響により、公共施設の損壊が相次いでいる。10日に雪の重みで屋根の一部が損壊した市渡小学校(計良徳子校長、児童96人)の体育館は15日に完全に崩落。市が管理する中野通会館(中野通3)でも、同日、落雪でコンクリート製の集合煙突が倒壊し、隣接する民家の外壁を壊した。

 中野通会館は木造平屋で、15日午前5時40分ごろ、屋根の雪が高さ約4b、約40a四方の四角柱の煙突を押し倒すように落ち、根元から折れた煙突が南側に隣接する民家2階の外壁を直撃した。当時、屋根には40〜50aの積雪があったという。この家の男性(68)によると、家族3人にけがはなかったが、2階寝室のクロゼット内の内壁も押し出されるように壊れ、内部の物も飛び出したという。

 男性は「大きな音がして最初に外を見に行った時は倒れかかった状態だったが、間もなく壁に向かって倒れた」と話していた。連絡を受けた市は同日中に煙突を撤去し、男性に謝罪。市民課は「けが人が出なかったのは幸いだが、大変申し訳ないことをした」と話した。

 一方、市渡小学校では15日午前7時40分ごろ、体育館の屋根が崩落。箱館戦争ゆかりの樹齢約150年のクリの木も枝が折れる被害に遭った。枝の撤去作業中に体育館崩落を目撃した西田直教頭は「ミシミシッと音がした後にドーンと崩れ落ちた」と話した。

 同校では10日以降休止していた体育の授業を17日から市スポーツセンター(市本郷)を使用して再開。児童は市教委が手配したバスで送迎し、卒業式や入学式は公民館で対応する。体育館の建て替えについて、学校教育課は「災害認定を受けられるかを含め、道教委など関係機関と協議をしている」としている。

 また、今回の事故を受け、市教委は、市内全小中学校と管理する社会教育施設の積雪状況を確認。冬季休館中の第2市民プールでは、採光用のアクリル屋根の一部が積雪によりきしんでいたため、除雪して対応したほか、他の施設、各学校には随時、状況を確認しながら対応するよう指示している。

提供 - 函館新聞社


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