新幹線事業 規模拡充…北斗市新年度予算
update 2012/2/16 11:03
【北斗】北斗市は15日、2012年度の予算案を発表した。一般会計は191億2187万円で、大型事業の終了に伴い11年度当初予算と比較し、18億8324万円(9・0%)減となった。6特別会計と水道事業会計を合わせた全会計総額は同4・7%減の324億9130万円となった。高谷寿峰市長は北海道新幹線関連事業、観光対策事業、町内会活性化支援事業の推進を重点施策に掲げ、東日本大震災を教訓とした津波防災対策事業も拡充した。3月6日開会予定の第1回定例市議会に提案する。
4年ぶりの減額編成は、浜分中学校改築や市営住宅建設、北海道新幹線新駅周辺地区整備に伴う市道整備などの事業が一段落したため。
主な歳入は、市税が同3%増の47億4363万円で、内訳は市民税が18億5800万円、固定資産税が23億8800万円など。地方交付税は同1・4%増の60億7745万円を見込んだ。
大型事業終了に伴い、国庫支出金は同14・5%減の33億9122万円、道支出金は同19・5%減の11億8958万円。借金にあたる市債は、主に新幹線関連事業に伴う発行で同28・4%減の11億8840万円とした。
歳出では、民生費が全体の38・2%を占め、同1・5%減の73億625万円で、扶助費や医療費助成などが含まれる。土木費は同28・3%減の29億4613万円、市債の返還に充てる公債費は同2・1%増の24億1752万円を計上した。
主な事業として、新幹線新駅周辺整備事業は予算規模を拡充し7億2306万円を充て、開業PR事業などの経費として445万円を計上。観光振興では、観光協会への補助金として1853万円を充てる。文教施設整備基金を財源に浜分小学校校舎の改修事業に2億499万円、茂辺地小、茂辺地中の併置校化に向けて、小学校改築の実施設計費などを盛り込んだ。
防災対策では、津波ハザードマップの更新、避難路標識の設置、4カ所の住民センターの耐震改修工事などを実施。道路事業では函館水産高校前の道路改良事業、市役所通りを上磯中学校まで延長する市役所通線道路新設事業などに測量設計費を計上した。また、町内会活動活性化交付金事業や町内会館整備事業などで町内会活動を支援するほか、各種医療費助成や学校給食費の軽減なども引き続き継続する。
今回の予算について高谷市長は「市長就任後3年度目の折り返しの年。引き続き市民目線に沿った思いやりのある市政を展開していきたい」と述べた。
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