函館市、除雪費4000万円増額

update 2012/2/15 11:06


 大雪を受け、函館市は本年度補正予算で除雪費を4000万円増額する。24日開会予定の第1回定例市議会で提案するが、近年にない積雪量を踏まえ、市は補正のほかに道路関連予算から財源を捻出する考え。当初予算で3億4000万円の除雪費は、最終的には5億6000万円程度まで膨らむ見通しだ。

 14日に開かれた市議会経済建設常任委員会(松宮健治委員長)で、市土木部が示した。

 函館海洋気象台によると、今冬の函館の累積降雪量は14日現在で329a。積雪量は同日午後5時現在で61aとなっている。

 当初予算で3億4000万円を計上していた除雪費は、1月末時点で全体の約8割を消化。このため4000万円の増額補正に加え、道路の舗装などに使う道路橋梁新設改良費の不用額8000万円を転用するほか、さらに足りない場合は維持費1億円を使う方針。

 予算が議決された場合に実際に使えるのは3月中旬となるため、他の予算から回すことで、路面の雪がわだち状に解ける「ザクザク路面」への対処や、生活道路の除雪に充てる考え。

 委員会では北原善通氏(市政クラブ)が「国道、道道と市道では、除雪後の雪の厚みが違うのでは」と指摘。同部は「除雪を行う目安が異なり、凍結防止剤散布の頻度や通行台数の大小で違いが出ている」とした上で、「天候も気温も上昇しており、ザクザク路線になる前に一定程度整理したい」と述べた。

 また、現在市内に4カ所ある市民向け雪捨て場について、新川町の雪捨て場が許容量の約8割に達していることなどから、「新たな場所の設置を検討している」とした。

提供 - 函館新聞社


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