道南大雪 影響続く
update 2012/2/14 11:06
強い冬型の気圧配置が続いた影響で、函館、道南地方は連日、記録的なペースで雪が降り積もっている。函館をはじめ各地で積雪量が平年を大きく上り、公道の除排雪作業や市民生活に影響が及んでいる。
函館海洋気象台などによると、今月1日に45センチあった函館の積雪は、降雨の影響で7日には38センチまで下がった。しかし、8日以降の断続的な降雪により、12日には最大積雪量が観測史上4位となる79センチに達した。13日は最高気温0・5度と温かな1日となり、積雪は68センチまで下がったが、それでも平年の2・4倍。函館以外では福島町千軒1メートル51センチ、今金1メートル3センチ、八雲町八雲98センチで、函館以外は平年の1・3〜1・5倍の多さとなっている。
函館建設管理部によると、管内の道道の総延長825キロのうち、除雪対象は約700キロ。本年度の除雪出動は前年度に比べ約1・5倍(執行予算ベース)に増加。管内の国道696キロすべてを除雪対象とする函館開建でも、除雪作業日数が前年度比2割増となっている。
雪の重みによる道南での農業被害は13日現在、渡島管内1市2町で8件。渡島総合振興局によると、1月31日〜2月8日に牛舎の破損やビニールハウスの倒壊など営農施設被害が確認された。同振興局は、JAや農業改良普及センターを通し、速やかにハウスの雪降ろしを行うなどの対策を農家に呼び掛けている。
雪害も深刻だ。道総務部危機対策局危機対策課によると、昨年11月からの今シーズン(2月9日現在)に渡島管内で除雪中などに死亡した人は5人に上り、桧山管内ではなかった。重軽傷者数は平年並みに推移しているというが、死亡者数だけでみると、2シーズン前までは渡島・桧山管内での死亡雪害はなく、「例年にない数字」と同課。1、2月に増える傾向にあり、特に発生形態として屋根転落、はしご転落、落氷雪が上位3原因を占めることから「1人だけで作業しないなど除雪の際は細心の注意を払って欲しい」と話している。
同気象台によると、14日の函館は最高気温5度と温かい日になる見込みだが、15日に本道上空に低気圧が通過、強い寒気が入る影響で、19日ごろまでふぶいたりと、今後も寒さの厳しい日が続くとしている。
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