砂原漁協女性部が全国大会へ
update 2012/2/10 12:23
東京で3月1、2両日に開かれる「第17回全国青年・女性漁業者交流大会」(全漁連主催)に、森町砂原地区の砂原漁協女性部(石栗節子部長、部員29人)が道代表として出場する。道南からは唯一の出場で、浜の主婦のアイデアから生まれたヒット商品「ほたて昆布きんちゃく」について発表し、砂原のまちと漁業を全国に発信する。
大会は全5部門あり、同女性部は「流通・消費拡大部門」で石栗さん(72)が「ほたて昆布きんちゃく商品化から販売までの取り組み〜消費、販路拡大への第一歩」と題し15分間発表する。道南から全国大会への出場は、第15回大会に出場した森漁協青年部以来2大会ぶり。
同女性部の「ほたて―」は、第3回「浜のかあさん料理コンテスト」(渡島総合振興局など主催)で最優秀賞を獲得。砂原特産ホタテの稚貝をコンブで包み、かんぴょうで結んだ後、しょうゆで煮込んだもの。養殖コンブのとろけるような軟らかさにホタテのうま味が加わり、高い評価を得た。
商品化のきっかけは、2010年に2回開催された「道南食のブランドフェア」(同振興局など主催)への参加。大手百貨店バイヤーから高い評価を受ける中、伊藤忠商事が着目。昆布巻きや煮豆商品などを手掛ける篠田食品工業(札幌)を紹介され、共同開発が始まった。
同女性部は原料調達と熟練の技が必要なコンブ包み作業を担い、同社が味付け、パッケージングを担当。11年4月に丸井今井函館店(本町)で開催された「森町フェア」で商品デビュー、そのときは600パックが完売する人気だった。
現在は丸井今井函館店のほか、同地区にある道の駅「つど〜るプラザさわら」、札幌市内の「どさんこプラザ札幌店」や「きたキッチン」でも販売している。価格は1パック5玉入り600円。これまでに催事も含め約4500パック売れたという。
石栗さんは「砂原のPR、そして浜のために頑張りたい」と意気込む。
石栗さんは、札幌で1月19日に開かれた「第57回全道青年・女性漁業者交流大会」(道、道漁連主催)で活動内容を発表。9団体の中から同女性部を含む3団体が全国大会に推薦された。
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