インフルエンザ流行 予防徹底を

update 2012/2/8 11:50


 インフルエンザが函館市内で本格的に流行している。市立函館保健所は7日、市内の内科、小児科定点医療機関11カ所の患者数が第5週(1月30日〜2月5日)で110人、1定点あたり10人となり、注意報発令基準となる1定点10人に今シーズン初めて達したことを発表。ドラッグストアなどでは、インフルエンザの予防・対策関連商品を買い求める客が多くなっている。

 インフルエンザは現在、全国的に拡大。道感染症情報センターの発表によると、第4週(1月23〜29日)で道内すべての保健所管内が定点あたり患者報告数1を超え、流行期に突入した。定点あたり30以上の警報レベルは5保健所で発令している。今年はインフルエンザで代表的なA香港型が流行しているという。

 市内では今年、第1〜3週(1月2日〜22日)の延べ患者数が昨年同期比123人減の41人と少なかったものの、5週目で大幅に増加。昨年より2週間早く注意報発令となった。小、中学校でも学級・学年閉鎖が相次ぎ、7日現在で12校が実施している。

 流行に合わせるように、ドラッグストアやホームセンターなどでは風邪予防・対策関連品を買う客が増え始めている。

 ホーマック上磯店(北斗市七重浜4)では、小中学校の冬休み明けから加湿器が売り上げを伸ばしている。1月23日からの売り上げは昨年比1・6倍、数量も1・5倍で「極端な寒さや、雪、乾燥に加え、全国的なインフル流行の報道で実際に流行する前に準備する動きがあった」と同店。

 蒸気で湿度を保つ気化式のほか、超音波で微細な水分を放つハイブリッド式も人気で、1万円を切る種類が売れ筋。また特殊な紙に水分を浸して、部屋の乾燥を防ぐ商品(1000円前後〜3000円前後)も人気で「昨夏からの節電意識が続いている」(担当者)。

 マスクは使い捨てが主流で、同店では極端な買いだめなどによる売り切れはないが、主任の吉野裕之さん(41)は「インフルの流行情報に注意して、関連品の在庫を確認し、品不足でお客さまにご迷惑がかからないよう関係機関と連携を密にしている」と話す。

提供 - 函館新聞社


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