新鮮キュウリ出荷…森町
update 2012/2/8 11:49
【森】森町濁川地区で、地熱水を利用した促成キュウリの出荷が始まっている。道内一早く食卓に届く地物で、真冬のハウスに新鮮なみずみずしいキュウリが育っている。
柴田理(おさむ)さん(42)方ではハウス4棟(480坪)で栽培し、今年は1月29日から出荷している。7月上旬まで続く。畝(うね)沿いに設置した放熱ダクトに60度の熱水を流し、地温と気温を確保。ハウス内の温度は日中で25度前後、夜間でも13、14度に保っている。
妻の美紀子さん(38)ら家族で収穫、選別し、1箱5`詰めと作業を進めている。現在は1日に15箱前後を出荷、ピークの4月ごろには40〜50箱を出荷する。現在は地元函館へ、量が増えると札幌にも市場出荷する。
市場価格は、AMサイズで1箱3000円(高値)と例年より若干高め。柴田さんは「今年は日照不足と外気温が低いため、生育は平年より遅れ気味だが、品物は良好。鮮度が良くてしっかりとした味に仕上がった。サラダでも漬物でも最適」と話している。
JA新はこだて濁川事業所(山田智道所長)によると、同地区では4戸が地熱水を利用し促成キュウリを作っている。
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