桃の香りのイチゴ「桃薫」初出荷
update 2012/2/7 11:53
【北斗】北斗市清川の農業熊倉勇樹さん(51)は、桃に似た香りがする新品種のイチゴ「桃薫(とうくん)」の栽培に2年前から取り組み、2月11日に「もものか」という商品名で函館市内の一部のデパートや青果店に初出荷する。熊倉さんは道内唯一の桃薫の栽培者で、道内での市販も初めてとなる。
桃薫は、国産品種「とよのか」に、中国原産の野生種と米国産の品種「カレンベリー」を交配してできた新品種。うすいピンク色が特徴的で、香りとともに桃の甘味をほのかに感じることができ、他の品種とは違った風味を楽しめる。
桃薫の苗は2010年に販売されたばかりで、全国的にはまだ広く栽培されておらず、市場に多く出回るのは12年の収穫分からと言われていた。 熊倉さんは2006年に国の機関の技術職を退職し、農家に転職。07年から2年間、就農のための研修をし、09年からトマトを主とした野菜農家として一本立ちした。
10年に、インターネットのサイトなどを通じて知った桃薫に関心を持ち、苗50株を購入。これらを約1000株まで増殖させて、昨年8月からビニールハウス2棟で栽培を続けてきた。今年に入って実を付け始め、市販用の出荷にめどが立った。
「病害に苦しめられるなど試行錯誤しながらの栽培だったが、ようやくここまでこぎつけることができた」と喜ぶ熊倉さん。「今後も品質、糖度を追求し、信用を高めていきたい。道南の地場産品として定着していければ」と、自然環境に配慮した農業を実践しながら、ブランド化を目指している。
「もものか」は棒二森屋(若松町)とむさしや青果本店(本町)で、1箱(6個入り)1000円前後で販売される。
問い合わせは熊倉さんTEL090-3019-6889。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。