「集落機能」低下・維持困難 渡島24% 桧山は6%低下 

update 2012/2/7 11:53


 渡島管内全212集落の24%が、祭りや伝統行事、冠婚葬祭、除雪・草刈りなどの共同作業といった機能が低下または維持困難の状態になっていることが、道がまとめた集落実態調査で分かった。桧山管内は低下とする集落が6%だった。いずれ消滅する可能性がある集落も、渡島で5%、桧山で6%あるとした。

 調査は本年度、道が民間会社に委託して実施。昨年12月下旬の道集落対策促進会議に中間報告した。道内全179市町村から回答(自治体の認識)を得て、3772集落について調べた。このうち渡島は212、桧山は186集落。

 渡島は機能良好が162集落(76%)を占め、低下が44集落(21%)、維持困難が6集落(3%)。桧山は良好が175集落(94%)に上り、低下が11集落(6%)で、維持困難はなかった。良好とする割合は全道平均(81%)に比べ、渡島が低く、桧山が高かった。

 渡島は今後、集落が存続するとしたのが201集落(95%)、いずれ消滅が11集落(5%)。桧山は存続が175集落(94%)、いずれ消滅が11集落(6%)となり、10年以内に消滅は両管内ともなかった。

 また、集落機能の低下・維持困難のほか、都市以外、高齢化率50%以上(または40%以上で後期高齢化率20%以上)、市町村の中心部からおおむね4`以上、人口300人以下の条件を満たす集落が全道に289集落(71市町村)あり、特に対策を必要とする270集落(52市町村)を選定。この中には道南では北斗市、松前町、福島町、木古内町、長万部町、厚沢部町、せたな町が入り、生活や産業基盤などの問題点について聞き取り調査を進めている。

 全道では、人口100人未満の集落が2023(54%)に上り、世帯人数は集落平均で2・6人、高齢化率(65歳以上)は同36%、後期高齢化率は同21%と高齢化の進展がうかがえる。

 桧山管内は、住民の半数以上が65歳以上の高齢者という「限界集落」の割合が全道で突出して高いが、道地域づくり支援局は「集落機能が良好だと判断する基準が町によって違うので、半数が65歳以上であっても一概に消滅問題≠ノ直結するとは限らない」としている。

 調査結果は3月末までに報告書にまとめ、新年度以降、道の具体的対策に反映させる。

提供 - 函館新聞社


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