学生調理 多彩な料理…函短付設調理師専門学校が感謝祭

update 2012/2/5 13:06


 函館短大付設調理師専門学校(下野茂校長)の卒業研究発表会「第11回食彩感謝祭」が4日、函館市柏木町の同校で開かれた。学生が調理した料理メニューや洋菓子、和菓子などが展示、販売され、大勢の来場者でにぎわった。

 感謝祭は学生が1年間に習得した技能を市民に見てもらうのが目的で、当日販売する料理メニューの考案から買い物、調理まですべて学生が手掛けている。

 会場は、卒業作品展示やパン・ケーキ販売、料理販売、洋食レストランのコーナーが設けられ、いか飯や春巻き、鶏軟骨つくね、和洋菓子類など多彩なメニューを100〜300円で販売。学生たちが売り子となり「お一ついかがですか」などと声を掛け、来場者も好みの品を買い求めた。

 展示コーナーでは、技術等級試験の課題となっている野菜の飾り切りや創作ケーキ、和菓子など精巧な技術が発揮された作品が並び、来場者の目を引き付けた。学生によるダイコンのかつらむきやニンジンのシャトーむき、生クリームのバラ絞りの実演も行われた。

 洋食レストランでは上ノ国産の豚肉を使ったソテーやニンジンのクリームシチューのセット、シカ肉カレーなどのメニューを提供し、こちらも客足を誘った。

 市内千歳町の会社員、北川振一朗さん(44)は「学生のやる気、明るさに好感が持てた。料理もおいしく、実戦の場で頑張ってほしい」と話した。

 シフォンケーキを販売した大山紗愛さん(19)、新愛日さん(19)は「水分調整に気を付けながら愛情込めて作りました。1年間楽しみながら学ぶことができました」と笑顔。下野校長は「緊張感と意欲を見せながら取り組んでくれた」と1年間の成果に拍手を送っていた。

提供 - 函館新聞社


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