雪道“攻略”し安全に

update 2012/2/3 10:44


 厳しい冷え込みと大雪が続いている。天候の影響を受けやすい道南は、路面状況が刻々と変化しやすい土地柄で、特に2月は車のスリップや歩行者などの転倒による冬型事故の増加が懸念される。雪道との“上手な付き合い方”を探った。

 函館市消防本部によると、市内では1月31日現在(昨年11月から)、86人が雪道転倒で救急搬送され、65歳以上の高齢者が6割を占めた。うち1月中には30、80代の男性2人が骨折疑いの重傷を負ったという。 函館開発建設部は、函館駅周辺で市の1割に上る転倒事故が発生していることなどから、冬道の攻略法を紹介した「函館駅周辺冬道の歩き方」というガイドを1000部製作した。駅周辺のツルツル注意マップ、マンホール上など氷や雪以外に滑りやすいところを網羅。「小さな歩幅で靴の裏全体で歩くように」などのポイントを紹介した。同部ホームページからもダウンロードできる。

 また、丸井今井函館店(本町32)では“滑りにくい靴”を充実させている。ソールはガラス繊維を含み路面との接地面を広くしたものやグリップのついた同店オリジナル品が人気を集めている。1万5000円前後の価格帯が売れ筋で、婦人靴は散歩や外出など用途に合わせて何足かそろえる人が多いという。「この時期は春物入荷に伴って安くなるので、来年用を購入する人も目立つ」と同店。シューカウンセラーもおり、「機能性、デザイン性なども重視。さらに要望をうかがい対応します」と話している。

 一方、車の事故について道警函館方面本部交通課は「厳冬期は圧雪、凍結、わだちと路面の変化によるものや、地吹雪などで視界不良による事故も多い」と指摘する。佐々木義文課長は路面に応じた運転の強化を呼び掛けるとともに、「日中でもライトを点灯し自分の存在を知らせ、急のつく操作は絶対にしない。車間距離は夏の倍くらいを目安に取ってほしい」と注意を促す。

提供 - 函館新聞社


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