未来大と北大が協定締結
update 2012/2/2 11:26
【札幌】北海道大学(佐伯浩総長)と公立はこだて未来大学(中島秀之理事長)は1日、札幌市の北大で「北海道地域における大学等の知的財産の技術移転に関する協定」を締結した。大学の枠を超え共同研究を進めるほか、互いに蓄積した特許などの知的財産を産学官連携や産業化に結びつけ、地域貢献を果たす。
北大はこれまでに北見工業大や酪農学園大、室蘭工業大、函館を含む道内4高専との間で協定を締結している。未来大との協定締結でネットワークの強化を図る。未来大側にとっては、北大が持つネットワークを活用し、研究成果などを広く全国に情報発信することができるようになる。また、共同研究の成果を特許として出願することも目指す。
この日の調印式には両大学から9人が出席。佐伯総長と中島理事長がそれぞれ署名し、協定書を交わした。佐伯総長はあいさつで「研究成果を社会に還元することが大学の大きな役割。函館には水産学部があり、未来大との協定によって函館地域との連携が一層強まる。北海道、道南の地域経済の発展につなげていく」と述べた。
一方、中島理事長は「情報技術で海、水産を援助する『マリンIT』に取り組んでおり、北大と一緒にやれることはたくさんある。この協定を機に大学の知的財産を世の中で活用していきたい」と意気込みを語った。共同研究テーマとして、磯焼け対策や藻場再生などの具体的なアイデアも挙がっているという。
連携事業の第1弾として、両大と北見工大が2月28日に東京で、企業を対象に新技術の説明会を開く予定。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。