ホームレス7人を確認
update 2012/2/1 10:58
函館市が1月中旬に実施した本年度のホームレス実態調査で、市内では駅や岸壁などで生活する7人の男女が確認された。近年はほぼ10人前後と横ばいで推移し、中には数年来定住≠オている人も。市は「1人でも減ってほしい」として実態把握に努めている。
市では2007年度から夏と冬の年2回、職員が市内で巡回調査を行っている。本年度は1月20日に市内のJR駅やフェリーターミナル、港湾・公共施設、公園など43カ所を対象に、日中と深夜にそれぞれ1回ずつ目視で調査し、一部は聞き取りも実施した。
本年度はJR函館駅を中心に男性5人、女性2人を確認。本格的な調査を開始した07年度は男女13人がいたが、08年度は男女12人、09年度は男性7人と減少傾向にある。10年度は男性2人だったが、調査時に不在だったり、初顔もいたりと、結果には不確実性もある。
市福祉部によると、年代は40〜60代が大半で、毎年確認している人のほか、所持金や日雇いの仕事を持っている人も。施設などの管理上は看過できない半面、「本人が『何も困っていない』と言えば、積極的には出れない」(生活支援第2課)難しさもあり、黙認されているのが実態だ。
市には例年、生活保護の受給を申請するホームレスが少なからずいるという。同課は「支援策などの判断材料にもなり、実態を正確につかむことは大切。できる限り対応し、調査結果をホームレスの自立に生かしたい」と福祉の手を差し伸べている。
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