授産製品の認知6割、めぐる市アンケート結果
update 2012/1/31 10:21
授産製品を約6割の人が知っていて、購入理由として最も多いのは手作り―。渡島総合振興局が行ったアンケート調査でこんな結果が明らかになった。年齢別にみると、10代の認知度が低いことから、若年層への周知が課題として浮かび上がった。
同振興局は昨年9〜12月、函館市内の5会場で開いた授産製品をPRする「めぐる市〜おしま授産製品2011」と、北斗市内で同9、11月に行われた福祉イベントで、授産製品に対する認識やニーズを把握するため、来場者アンケートを実施。来場者に記入してもらう方式で、612人が回答した。
アンケート結果によると、約6割が授産製品を知っていると答え、50代、60代の認知度が他の年代より高いことが分かった。また、授産製品という言葉は知らなかったが、障害者が作った製品は知っていると回答した人も多く「今後、授産製品を広めていく上で、広報方法について検討する必要がある」(社会福祉課)とした。
購入理由を聞いたところ、手作りが20%と最も多く、価格が17%、品質が15%、デザインが15%の順。同課は「社会貢献ではなく、市販品と同様に『いいものが欲しい』という視点で購入している」と分析。購入しなかった理由では「欲しいものがない」が最も多く、購入意欲のわく商品開発も重要となっている。
回答者の8割が授産製品を購入していて、10代で購入割合が低かった。購入製品は、工芸品など雑貨が323件で最も多く、クッキーなど菓子類が147件、パン・ラスク類が98件と続き、手軽に購入し消費できるものが多く売れた。
授産製品の言葉のイメージでは「障害者が作っている製品」「手作り」「心がこもっている、暖かい」「丁寧」と答えた人が多かった一方、クッキーやパンなど製品名を具体的に挙げる人もいた。
アンケートは、同振興局が本年度から3カ年で取り組む「おしま授産製品パワーアップサポート事業」の一環。授産製品のアピールを通じ、製品の販路拡大と障害者の賃金向上を目指す「めぐる市」には5回で計2900人が来場、約148万円の売り上げがあった。同課は「専門家の意見を取り入れ、アンケート結果を年度内に各事業所へ報告する。これを基に、売れる商品作りにつなげてほしい」としている。
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