障害者も函館観光満喫

update 2012/1/29 10:23


 物理的、心理的な障壁を克服して身体障害者に観光を楽しんでもらうバリアフリーツアー「函館〜札幌二都交流スタディーツアー」が28日、始まった。札幌市バリアフリー観光推進事業の実証・調査を目的としたモニターツアーで、30日まで函館と札幌の観光スポットを巡る。初日は札幌から車いす利用者や片まひの障害者ら9人が函館市内を訪れ、中島れんばいふれあいセンター(中島町)で行われた屋台イベントを楽しんだ。

 全盲の写真家、大平啓朗さん(32)が開設した観光案内所「ふらっとほ〜む」と、札幌でバリアフリー観光を行う旅行会社「HKワークス」が企画したツアーで、同ほ〜む初の受け入れ事業。

 一行は札幌からリフト付きバスに乗って函館入りし、最初に同ふれあいセンターで開催されている「中島れんばい横丁」を訪問。一行が到着すると大平さんが迎え入れ、一緒に事業を行う高島啓之さん(42)が歌を歌って歓迎した。

 参加者は飲食物を食べながら歓談したり、フラメンコのライブを観賞。大平さんも全国を一人旅した時に撮影した写真を紹介しながら参加者と交流した。参加者のリクエストで、中島廉売内の市場も見学し、大平さんが案内した。

 参加者の一人で、NPO法人札幌アシストセンターマザーの利用者、庄司充子さん(58)は「函館は2回目。今回はきめ細かなサポートがあったので移動も苦になりませんでした。れんばい横丁は温かみがあって良かった」と笑顔。大平さんは「初めてだったけど皆さんが楽しんでくれて良かった。参加者同士が友達になってくれれば」と期待を寄せた。

 HKワークスの岩崎智子さん(49)=日本UD観光協会理事=は「障害者が積極的に発信することで、健常者との間にある目に見えない壁や遠慮を取り除くきっかけになるはず。物理的なバリアフリーよりも、心のバリアフリーが大切です」と話す。

 29日は函館からの参加者も合流し、五稜郭タワーなどを見学する。

提供 - 函館新聞社


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