新函館駅デザイン案公表…北斗らしさイメージ
update 2012/1/28 11:12
【北斗】北斗市は27日、北海道新幹線新函館(仮称)駅の駅舎デザイン案を公表した。鉄道・運輸機構が示したA〜C案の3点は、市が要望したコンセプトに基づき、新駅南口の駅前広場方向から見たデザイン。各案に北斗市らしさや人々の交流やつながりを生む玄関口としてのイメージが組み込まれた。「新幹線新駅周辺空間デザイン審議会」(会長・韮沢憲吉函館高専名誉教授)などの意見を聞き、3月下旬までに高谷寿峰市長が推薦案として1案を同機構に回答。2013年夏ごろに建設工事が始まる見通し。
デザイン案は、同日の市議会北海道新幹線建設促進・地域振興調査特別委員会(水上務委員長)で市が報告。2010年7月に同審議会が、「自然と共に呼吸(いき)する モダンで温かみのある駅」とするコンセプトを市長に答申し、市が同機構に要望していた。今月18日に同機構から各案が示され、2月7日の同審議会で審議される。
A案は「人々を温かく迎え入れる 開かれたエントランスの駅」。前面がガラス張りで、トラピスト修道院のポプラ並木をイメージしたフレーム構成とした。B案は「積極的な交流を誘う 温かみのある大屋根の駅」。大屋根をテーマに、大屋根から木漏れ日のような光が降り注ぎ、人々を包み込む。C案は「豊潤な大地を抱擁する おおらかな丘の駅」。広大な空を眺めることができる大屋根は、周辺の丘の稜線(りょうせん)を意識し、緩やかな曲面に仕上げた。
この日の特別委で、市は駅舎には化粧壁材としてセメント、内装に道南スギなど、地場産の材料を使用してもらう考えを示した。各委員は、3案とも特色を生かしたデザインであると評価し、「A案のポプラ並木とC案の丘陵をイメージした屋根が北斗らしさを表している」「外観にも木のぬくもりがほしい」などの参考意見が出された。
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