布目が浅野町に新工場建設へ

update 2012/1/27 11:24


 水産加工の布目(函館市弁天町、石黒義男社長)は、函館市浅野町4に新たに工場を建設し、工場・本社機能を移転させる。6月にも着工し、2013年3月には稼働させる考え。総事業費は約10億円。製造能力はこれまでより2割増の年間3000トンとなり、食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の取得を目指す。

 同社は1941(昭和16)年に同市入舟町で開業。その後現本社、工場がある同市弁天町(旧西浜町)に移転した。2010年度の売上高は約24億円。現在は本社工場と第二工場合わせて年間2500トンの生産能力を持つが、これを1カ所に集約して設備面を刷新し効率化、製造能力を高める。

 新工場用地として約1万3000平方メートルの土地を7年前に取得済み。施設は鉄骨造の2階建てで、1階部分に工場を、2階には事務所や福利厚生関係などを配置する。また手狭だった見学用通路を幅約3b、長さ約50bに拡大してバリアフリーとし、大人数の見学も受け入れやすくする。

 移設に伴い50〜100キロ程度の小ロット商品の製造にも力を入れる考えで、これを専門に扱う部署を設置する予定。同社の堀内雅専務は、昨年迎えた同社の設立70周年を契機に工場新設が具体化したとし、「高付加価値商品は手間がかかるが積極的に取り組みたい」と述べた。

提供 - 函館新聞社


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