たけだクリニック、共生型の複合施設建設へ

update 2012/1/27 11:24


 ケアプラザ新函館・たけだクリニック(函館市宮前町27、武田良一院長)は同市本通2に、デイサービスやフィットネス施設、共同住宅などを併設した共生型の複合施設「ケアプラザ新函館・よいあすセンター(仮称)」を新設する。国土交通省の「高齢者・障害者・子育て世帯居住安定化推進事業」の認定を受けて施設を建設。今春にも着工し、9月ごろの開業を目指している。

 同省の事業は高齢者や障害者、子育て世帯の住環境整備に対し、先導的な提案をした事業に対し支援をするもので、同クリニックは道内で唯一認定された。

 新設する施設のコンセプトは「誰もが自分の能力を高め、社会参加できる『共生社会』を目指す複合施設」で、高齢者や障害者、健常者が共に暮らせる居住空間と福祉、介護サービスを提供する。

 建物は旧浴場施設の跡地に建設し、鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ床面積約1800平方メートル。3、4階を高齢者や障害者らの賃貸型共同住宅とし、1、2階は介護保険のデイサービスや介護予防、健康増進のパワーリハビリなどを行うフィットネススタジオ、エステスタジオ、喫茶ラウンジ、フリーマーケットなどを行う交流スペースを設ける。

 また、喫茶の仕事や施設の清掃などは高齢者や障害者の就労の場に充てるほか、町会や地域ボランティア、医療・福祉系の団体などと連携しながら地域福祉、地域交流の拠点としても運営していく方針だ。

 武田院長は「障害の有無、年齢にとらわれずに生きがいを持って生活してもらえるよう総合的なサービスを提供し、真の意味で自立した生活を応援する体制を構築していきたい」と話している。

 同クリニックは2005年に開業し、医療部門のたけだクリニック、介護・福祉分野のリハビリセンター、居宅介護支援事業所、訪問看護の4部門を運営している。

提供 - 函館新聞社


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