税関昨年の函館港、輸出8年ぶり減少
update 2012/1/27 11:24
函館税関が公表した2011年の函館港貿易速報によると、輸出は船舶などが減少し、前年比9・5%減の287億2800万円と8年ぶりにマイナスに転じた。輸入は石油製品や石炭などが増加し、同9・5%増の152億3100万円と2年連続で増加した。
輸出は減少したが、過去10年間では2番目に高い水準。主な原因は主力の船舶が同18・9%減の220億8100万円だったことによる。内訳は新造船が同2隻減の7隻、中古は同1隻増の4隻。新造船の減少は、函館どつくの造船ペースが本年度から1隻減に変更されたことなどが要因。
船舶は輸出総額の76・9%を占めており、船籍のある国は同港の輸出貿易主要相手国となる。1位はパナマ、2位はマーシャル、3位はシンガポールで、4位の英国までの主要品目が船舶。5位の韓国で初めて鉄鋼のくずとなる。
輸入は、主力の魚介類・同調整品は同0・6%減の48億4200万円。主に中国を相手としたサケが同84・1%減となったことが影響した。このほかカズノコやニシンなども減ったが、一方でイカや魚介類の調整品などは増加した。石油製品は火力発電所燃料の入港地変更で同4・0倍の19億1100万円だった。
同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)は、輸出が同1・3%減の5408億5500万円と2年ぶりのマイナス。輸入は同29・8%増の1兆8278億1100万円と2年連続で増加した。
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