文化財防火デー、高龍寺で防災訓練

update 2012/1/27 11:23


 文化財防火デーの26日、函館市内では船見町21の高龍寺(永井正人住職)で防災訓練が行われた。消防署員、同寺の僧侶、職員含め約40人が参加し、万が一の事態に備えた防災体制を確認した。

 市民の文化財保護への意識を高めることや、関係機関の防災対策の強化が目的。毎年実施しており、今年で58回目を迎えた。

 同寺は市内最古の曹洞宗寺院。本堂は1899年ごろに建築され、山門は1907年の火災後に建て替えられるなど、歴史が古い。昨年12月には国の登録有形文化財への登録が決定した。

 訓練では食事を準備する庫裏で出火したことを想定。僧侶らは迅速に避難し、保管する道有形文化財の「釈迦涅槃図(しゃかねはんず)」は箱だけをすぐさま持ち出した。その後、消防署員らが消防車3台を使い本堂へ放水した。

 北消防署の鎌田昭二消防司令は「万が一火災が起きても冷静に行動して、迅速な対応を心掛けてほしい」と述べ、永井住職は「防災対策は定期的に行っているが、消防との連携は26年ぶりだった。今日学んだことを忘れず、今後も日ごろから防災意識を持ちたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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