大沼で氷の切り出し

update 2012/1/26 10:46


 【七飯】2月4、5両日に開催する「第46回大沼函館雪と氷の祭典」で使用する湖水氷の切り出し作業が25日、大沼で始まった。例年よりも厳しい冷え込みの日が続いたため、透明度も高く、この日の氷の厚さは約36センチ。作業は月末まで続き、ジャンボ滑り台などに使用する2000枚以上を切り出す。

 湖水氷は積雪が多いとシャーベット状の層が厚くなり、透明度が低くなるが、今年は寒さが続いたため、透き通った氷の層が厚さの半分以上を占める。

 大沼周辺では24日夜から約20センチの降雪があり、氷上の雪かきを実施した後に切り出しを開始。氷上には、そりのブレードで60センチ四方の碁盤の目となるように溝が付けられ、作業員が電動のこぎりで切り出しを行った。1枚の重さは約110キロにもなるが、専用の氷ばさみで水揚げし、重機を使用して、会場内に運搬した。

 氷は会場に設営する長さ20メートルのジャンボ滑り台に敷き詰めるほか、氷像の台座や「氷ダルマ」などに加工される。祭典の川村晃也運営委員長(53)は「例年よりしばれた日が続き、過去10年でみてもとても良い状態の氷ができた」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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