木古内駅のデザイン決まる、高校生が選定
update 2012/1/25 10:07
【木古内】2015年度に開業する北海道新幹線木古内駅のデザインが24日、決まった。選定にあたったのは3月末に閉校する木古内高校(西博道校長)の3年生15人で、波をイメージした壁面が印象的なデザインを選んだ。生徒らは「町のイメージにぴったり」と話し、自分たちが選んだデザインに胸を張った。鉄道・運輸機構によると、地元の高校生が駅舎のデザインを選ぶのは全国でも初のケースだという。
駅舎については、町が設置した委員会でコンセプトの検討を重ね、10年3月に「波と森のプロムナード〜北の交流発進地」と決め、同機構に提案。それを受け、同機構が3つの案を町に示した。閉校前の思い出にしてもらおうと、大森伊佐緒町長の計らいで同校の生徒に選んでもらうことにした。
この日は冒頭で大森町長が「みなさんの独創性に期待している。自分たちが選んだ駅、そして、町を末永く愛してほしい」とあいさつ。生徒らは同機構の職員から3案について詳しく説明を受けた後、4つのグループに分かれ、議論を開始。3案の中から1つに絞り込んでいった。
グループごとに「窓の雰囲気がいい」「デザインがすてき」などと意見を出し合い、最後に一番評価が高かった「過去・現代・未来、波のリズムと木漏れ日がつなぐ駅」というサブタイトルがついた案を選んだ。壁面で波のリズムを表現しているほか、これからの町の発展への願いが込められているという。
荻野美穂さんは「珍しいデザインだったのが決め手になった。波のデザインが木古内のイメージに重なる」と笑顔を見せた。大森町長は「どの案も良かったが、生徒たちが最高のものを選んでくれた」と語った。
駅舎は1階が改札や事務所、2階が線路をはさんで相対式のホーム。地上からホームまでは11メートルある。駅舎部分の面積は約1200平方メートル、12年度に実施設計まで行い、13年度の着工を予定している。
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