市民歌舞伎 稽古に熱 来月12日に初春巴港賑

update 2012/1/24 10:23


 2月12日午後1時から函館市民会館(湯川町1)で開かれる市民歌舞伎「初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」第34回公演の稽古が本格化している。今年は市民ら約40人が出演予定で、11年ぶりに忠臣蔵の外伝「義士外伝・神崎東下り」2幕、17年ぶりに「梶原平三誉石切」をメーンに、全4演目を披露する。

 実行委(今均委員長)、市文化・スポーツ振興財団が主催(函館新聞社など後援)。道南の各界名士が歌舞伎を演じる市民参加型の事業で、新春を祝う恒例行事として長く市民に親しまれている。

 「義士外伝|」前半の「峠茶屋強請の場」は、赤穂浪士・神崎与五郎則保が馬方の丑五郎にからまれる場面から始まる。偽侍とののしられ土下座させられる屈辱に耐えながら、切りかかることのできない立場に神崎は悔し涙で詫び状を書く。

 続く「丑五郎改心の場」で丑五郎は、敵討ちを果たした赤穂浪士の活躍について語る講釈師から神崎の存在を知る。神崎に対する過去の行為を悔いて男泣き、出家を決意して亡き神崎の墓を訪ねる。演出担当の市川団四郎さんは「東京でもほとんど上演されない演目。講釈師の語りも楽しいですよ」と紹介する。

 「梶原平三―」は、娘の梢のために金が必要な六郎太夫が持ってきた名刀をめぐる物語。是が非でも刀を売ろうと試し切りの切られ役を買って出る六郎太夫と梢の親子愛や、刀の目利きである梶原が父娘を助けようと一計を案じる男気が見どころ。このほか、恒例の口上や、「白浪五人男〜稲瀬川勢揃いの場〜」も予定している。

 梶原役の今さんは「『梶原―』はシリアスな内容だけに『義士外伝―』とは違う楽しみがある。所作やリズムが非常に難しい役だが本番まできっちり仕上げたい」と意気込んでいる。

 チケットは2000円。市民会館や市芸術ホールなどで販売中。問い合わせは同会館TEL0138-57-3111。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです