ガゴメコンブ料理に挑戦

update 2012/1/23 12:05


 函館地域産業振興財団(函館市桔梗町)は22日、函館市の東海岸を主な生育地とするガゴメコンブ料理を普及させるため、同市柏木町の函館短大付設調理師専門学校で「がごめ料理教室」を開いた。函館、北斗両市内から参加した女性31人が、ガゴメの細切りを使ったチャーハンなど3品の作り方を学んだ。

 函館国際ホテル総料理長の木村史能(ふみよし)さんが講師を務めた。木村シェフは中華料理が専門で、昨年8月に発行された「がごめレシピ」の監修や、同月に開催された「がごめ食事会」で腕をふるい、多くのガゴメメニューを考案し、提供している。

 木村シェフの実演後、参加者は7班に分かれ、チャーハンのほか、タマフクラ豆腐のガゴメコンブソース、ガゴメコンブ入りふわふわ杏仁(あんにん)プリンを作った。チャーハンの作り方では、木村シェフが「油がぬるいと駄目。よく炒めないとおいしくならない」などとアドバイス、上手な鍋の返し方も伝授した。

 函館市赤川の前坪千恵子さん(64)は「今回ガゴメを初めて見て、食べるのも初めて。レシピを覚え、一度家でもガゴメ料理に挑戦したい」と笑顔を見せていた。 木村シェフは「ガゴメはフコイダンやアルギン酸など体にいいとされる成分が豊富。また、ガゴメのとろみがうまく料理に絡み、最高の食材だと思う。家庭でも簡単に料理できるので、どんどん食べてほしい」と話していた。

 強い粘りを特徴とするガゴメは、健康と美容の維持に役立つ機能があることで知られる。しかし、一般家庭への普及は進んでおらず、「食べ方が分からない」という声も多い。そこで、財団として初めてガゴメに特化した料理教室を企画した。

提供 - 函館新聞社


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