コンベンション過去最多 函館市
update 2012/1/23 12:05
函館市内で本年度の大規模な会議や大会、イベントなどコンベンションの開催件数(予定を含む)が149件、参加人数は8万3293人となり、2003年度の調査開始以来、ともに過去最多となる見通しだ。東日本大震災の影響は最小限にとどまり、豊富な観光資源を売りに誘致活動が実を結びつつある。3年後に迫る北海道新幹線開業に向け、市は「これからが正念場」としている。
同課によると、本年度は件数が前年度比14・6%(19件)増と2年ぶりに増加し、参加人数は同3・4%(2766人)増と4年連続で増加した。当初懸念された震災に伴う中止や延期は計5件・4620人程度にとどまり、「函館の復興、復旧が早く、安心して開催してもらえた」(市コンベンション推進課)という。
本年度の内訳は宿泊者の多い全国、全道規模の件数が同19・2%(20件)増の124件、人数が同15・2%(6199人)増の4万6893人と好調で、伸び悩む観光客の入り込みを下支えした。また、地元市民が対象の件数が同3・9%(1件)減の25件、人数が同8・7%(3433人)減だった。
本年度はロシア文化フェスティバル(昨年6、7月、8000人)、情報科学技術フォーラム(同9月、2000人)など2000人以上の大規模な催事も多く、函館初開催のコンクリート業界団体の大会など誘致活動が結実したケースもあった。
新年度は、自治労定期大会(8月、5000人)、日本病院脳神経外科会(7月、2000人)、全国城下町シンポジウム(6月、1200人)などの開催が既に決まっている。市は民間委託して作製したPR用のDVD映像などを活用し、売り込み強化を図る。
函館は観光を組み合わせた「アフターコンベンション」が充実し、最大で約2万人を収容できる宿泊施設の多さが強みだが、2000人規模を収容できる会場など大規模な施設が少ない。市は道新幹線開業年度の15年夏までに最大5000人規模のコンベンションに対応する「函館アリーナ」(仮称)を建設予定で、今後の誘致に弾みをつけたい考え。
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