戸井の浜の母さん 創作料理が高評価 コンテスト一次選考突破
update 2012/1/22 10:22
函館市戸井地区で漁業に携わる主婦でつくる「戸井っ子倶楽部」(中村きせ子代表)が考案した、コンブや煮ダコなどの創作料理が、一流シェフらが審査を務めるコンテストで高い評価を受けた。札幌市内で行われた実演審査会に招待されるはずだったが、最盛期を迎えたナマコやフノリ漁を優先し、出場を断念。中村さんらは「実演審査に出られなかったのは残念だけど、メニューをほめてもらったことはメンバーの励みになる」と喜んでいる。
戸井っ子倶楽部は「集まれるときに集まって楽しむ」をモットーに、家庭料理の情報交換などで交流を深める。メンバーは昨秋から創作料理づくりに励み、「生産者がつくる愛食料理コンテスト」(道など主催)に応募。前年度に初めて臨んだ一次審査(書類)で漏れ、「今年度こそは何としてでも受かりたい」と意欲的にアイデアを重ねてきた。
その努力が報われ、書類選考を通過。「合格の一報を聞いたときは胸躍るうれしさだった」と中村さん。4作品のうち、角切りコンブと煮ダコなどをだしのきいた寒天で固めた「昆布deジュレ」、だし取り後のコンブでブタ肉やニンジン、シイタケなど野菜を包んだ「昆布ロール」が最終選考に進んだ。
コンテストには全道の11個人、6団体から計27作品の応募があった。審査は札幌パークホテルの江本浩司総料理長らが務め、「戸井の作品は発想豊かで見た目も美しい。ぜひ実演で食べてみたい」などと一次通過の中でも「トップクラス」(事務局)だったという。
コンテスト優秀作品は、これまでに数多く商品化され地域を盛り上げている。メンバーは「まずは目標だった書類審査通過を皆で喜び、今後の活動の弾みにしたい」と声をそろえ、中村さんも「料理コンテストをきっかけに、戸井の水産物PRに少しでも力になれれば」と話している。
戸井っ子倶楽部のレシピは、戸井支所ホームページで公開している。
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