道南の再試験対象64人…センター試験問題配布ミス

update 2012/1/20 11:29


 大学入試センター試験の「地歴・公民」で問題冊子の配布ミスがあった問題で、道内では北大会場などでトラブルがあったことが18日、発覚した。道南では北大水産学部試験場が含まれており、同会場の再試験対象者は64人。同大の小泉信隆学務部長は「センターの指示の下、最善の策を取っていた。ミスをしたという認識はなかった。受験生に不安を与えてしまい、謝罪して済む問題ではない」と戸惑いを隠せない。

 今回から試験方式の変更により「地歴・公民」の2科目受験者には、試験開始前に地歴と公民それぞれの問題を同時に配布。解答順は受験生自身がそれぞれ当日に決めることになっていた。

 同大で地理歴史、公民の2科目を受けたのは札幌2会場(受験者140人)、函館・水産学部の1会場(同64人)。このうち札幌の1会場と函館水産学部の会場では、1科目の終了後、「2科目分の問題冊子を配っていないのでは」と受験生の指摘を受け、間違いがわかった。同大によると函館・水産学部の会場では、「地理歴史」だけを選択する受験生も混在しており、1人にだけに配布ミスがあった。 一方、札幌の別の1教室では試験監督者が2科目分の問題冊子を配っていないことに気が付いた。 同大では、大学入試センターと協議の上、試験終了後にトラブルのあった受験生のうち、希望者に救済措置を取っており、今回の事態を受け小泉学務部長は「何が原因だったのかきちんと分析していきたい」とする。

 現在は同センターの指示のもと、再試験対象者204人に再試験の希望確認を取り、203人に確認済み。21日に行われる再試験には函館からは5人が希望している。 また、道南ではほか、道教育大函館校、公立はこだて未来大が試験会場となっていたが、問題配布ミスなどのトラブルは起きていない。

提供 - 函館新聞社


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